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Story vol.12

Casa CABaN HAYAMAのデザート

24, July 2026

リビングルームでのくつろぎの時間のお供に

Casa CABaN HAYAMAでのご滞在において、デザートは欠かすことのできないエッセンスです。チェックインを終え、リビングルームでおくつろぎいただくひととき。そこには、リラックスした時間のお供として、小さな焼き菓子をご用意しています。

「『Casa CABaN HAYAMA』の『Casa』は“家”を意味します。だからこそ、ホテル内の空間もリビングルームやダイニングと名付けられているのですが、そこでゆったりとした時間を過ごしていただくためのお菓子は、ゲストの皆さまに心地よく受け入れていただけるよう、親しみやすさを大切にしています。午後の時間は手に取りやすいクッキーやマドレーヌ、朝はマフィンやキャロットケーキなど、素朴な温かみを意識しつつ、季節ごとにメニューを変えてご提供しています」シェフ・パティシエの秋山真佐典はそう語ります。この小さなお菓子に込められているのは、ゲストが最初に出会うCasa CABaN HAYAMAの味わいとして、そのやさしい甘さで旅の疲れを癒やし、心と体をほどいていただきたいという願いです。

リビングルームでご提供する焼き菓子

景色と空間に調和するデザート

メインダイニングでのディナー。そのフィナーレを飾るのが、美しく仕立てられたデザートです。視覚に訴えかける鮮やかな色彩と口の中に広がる複雑なテクスチャー。そして、心をほどく甘さの余韻。そんな至福の世界をご堪能いただけます。シェフ・パティシエが何よりも大切にしているのは、景色と空間との調和です。「ホテルのインテリア、窓の向こうに見える景色、空気や風、そのどれもがインスピレーションを与えてくれます。例えば、海辺のミネラル感や潮風を表現したいと思い、夏にお出しするメロンとキュウリのプレドルチェにはソルティ(塩)の要素を加えています」

スペイン、ベルギー、そして日本で研鑽を積んできたシェフ・パティシエ。その自由で広がりを感じる世界観は、パティスリーの世界で確かな技術を築き上げたのちに、レストランで料理人とともにコース料理の世界を創るようになったことで培われたものだと言います。「お菓子作りはグラム単位の科学の世界。だからこそ私たち菓子職人は『これを作るにはこの方法しかない』と思い込んでしまいがちですが、料理人はまったく別のアプローチをします。『美味しい』というゴールにたどり着くのなら、いろいろな方法があっていい。その考えに触れてから自由になり、表現の幅が広がっていきました」Casa CABaN HAYAMAのメインダイニングにおいても、シェフが創り上げる料理の世界に呼応するように、デザートが表現されます。

Pre Dolce: メロン/きゅうり

Dolce: 生姜パンナコッタ/柑橘/ディル/ミルクジェラート

儚さとともに記憶に残る一皿

夏のデザートのひとつとして供されるのが、「ブルーベリー/赤紫蘇/ヨーグルト」です。シェフから「三浦半島のブルーベリーが旬を迎えます」と聞いたことをきっかけに生み出されたこの一皿。主役のブルーベリーを使ったパンナコッタと、清々しい酸味の赤紫蘇のゼリー。そこに爽やかさとミルク感を補うヨーグルトを重ね、さらにホワイトチョコレートのプレートとメレンゲを添えることで、複雑なテクスチャーと豊かな味わいの層を創り出しています。紫と白が織りなす色彩の世界に、ひと目見た瞬間から胸が躍るでしょう。

「パティスリーで買い求めるお菓子とは違い、レストランのデザートは『5分もてばいい』というほど儚いものです。美しく作り上げたものを、お客さまご自身が目の前で崩して味わう。その儚さこそが醍醐味でもあります。コースの流れの中で、強烈に印象づけるというよりは、あとになって頭の片隅で『微かな余韻』としてふと蘇るような、そんなデザートを作りたいと思っています」シェフ・パティシエのインスピレーションに満ちたデザートがもたらす儚さと余韻を味わう時間は、Casa CABaN HAYAMAでの滞在を、より一層かけがえのないものにしてくれるはずです。

Dolce: ブルーベリー/赤紫蘇/ヨーグルト